東京都公安委員会 Tokyo Metropolitan Public Safety Commission

定例会議の開催状況

1 日 時

令和2年11月27日(金) 午前10:00~

2 出席者

北井委員長、山口委員、前田委員、廣瀨委員 (公安委員会補佐官)

警視総監、副総監、総務部長、警務部長、交通部長、警備部長、地域部長、公安部長、刑事部長、生活安全部長、組織犯罪対策部長、警察学校長、東京都警察情報通信部長、聴聞官、運転免許本部長、生活安全総務課長、組織犯罪対策第三課長、犯罪被害者支援官、人身安全関連事案対策官、訟務課管理官

3 議事の概要

(1)令和3年警視庁重点目標(案)について

警視庁から、「職員一人一人が、新たな時代の変化に適応しつつ、国民からの負託を自覚し、住民の思いを知り息吹を感じながら職務に邁進することにより、首都東京の安全・安心を守る。」ことを基本方針とする「令和3年警視庁重点目標」について説明があり、了承した。 委員から、「新しい生活様式等に即した警察活動については、試行錯誤しながらも検証を行い、現場の実態を踏まえて推し進めていただきたい。」旨の意見があった。

(2)令和2年TOKYO交通安全キャンペーンの推進について

警視庁から、「令和2年12月1日から同月7日までの7日間、「TOKYO交通安全キャンペーン」を実施する。広く都民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と交通マナーの実践を習慣付けるとともに、都民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより、年末期における交通事故防止及び交通渋滞解消を図る。」旨の報告があった。 委員から、「これまでも、自転車についてはマナーの悪さが指摘されるところであり、この機会に、更なる基本の遵守とマナー向上の啓発に取り組んでいただきたい。」旨の意見があった。

(3)「名誉毀損及び著作権法違反事件」被疑者の検挙について

警視庁から、「自己のパーソナルコンピュータを使用し、ディープフェイクというAI技術により作成した、アダルトビデオの顔部分を女性芸能人の顔にすげ替え、女性芸能人がアダルトビデオに出演しているかの如くに見せかけた合成動画を、電気通信回線を通じて、自己が運営するインターネットサイト等にアップロードすることにより、女性芸能人の合成動画を、インターネットを利用する不特定多数の者に閲覧させ、もって公然と事実を適示して、同人らの名誉を毀損し、また、制作会社が著作権を有する映画の著作物を利用して翻案された合成動画を、不特定多数のインターネット利用者に自動的に公衆送信し得る状態にして前記会社の著作権を侵害した事案につき、令和2年9月30日、被疑者らを名誉毀損罪及び著作権法違反で通常逮捕した。」旨の報告があった。 委員から、「様々な形態の犯罪に、現に警察が対応できることを打ち出し、示せた事件であり、対応は非常に良かったと思う。今後もこの姿勢を堅持して取り組んでいただきたい。」旨の意見があった。

(4)「マレーシア人組織によるクレジットカード偽造等密輸入・製造・使用詐欺事件」について

警視庁から、「偽造クレジットカードを作出し、同カードを使用して都内及び近県のドラッグストア等において商品を詐取し、詐取した商品を関西国際空港の通関業者を経由して外国へ送付した事案につき、被疑者らを支払用カード電磁的記録不正作出罪等で検挙した。」旨の報告があった。 委員から、「国外の犯罪組織が絡む事件の検挙で、非常に良かったと思う。今後も、警察官の任務において、語学やサイバーの能力が必要となることが多くなると思われるが、しっかりと対応できるよう育成していただきたい。」旨の意見があった。

(5)六代目山口組傘下組織幹部等に対する再発防止命令について

警視庁から、指定暴力団六代目山口組傘下組織幹部等による、準暴力的要求行為の要求に係る再発防止命令等について説明があり、決裁した。

(6)犯罪被害者等給付金の裁定について

犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律に基づく裁定事案1件について裁定した。

(7)意見の聴取等の主宰結果について

聴聞官等から、車両の使用制限命令、風俗営業等の許可取消し及び営業停止に係る聴聞並びに運転免許の取消し等に係る意見の聴取等について報告があり、決裁した。

(8)街頭防犯カメラシステムデータの活用報告について

警視庁から、「街頭防犯カメラシステムの令和2年7月から同年9月におけるデータの提供は229件で、提供した事案は、渋谷地区の道路交通法違反、池袋地区の監禁致傷のほか、強盗致傷、窃盗、覚醒剤取締法違反等である。」旨の報告があった。

(9)ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令等の実施について

警視庁から、「申出人と交際していたが、以後の関わりを拒否されたにもかかわらず、申出人の勤務先に押し掛ける等していた者ほか25名に対して、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づき、警視総監等から禁止命令等を実施した。」旨の報告があった。

(10)ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく警告の実施について

警視庁から、「申出人に対し、一方的に好意の感情を抱き、しつこく連絡をしたため、申出人から以後の関わりを拒否されたにもかかわらず、メッセージを送信し、面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求していた者ほか74名に対して、ストーカー行為等の規制等に関する法律に基づき、警視総監等から警告を実施した。」旨の報告があった。

(11)偽造外国運転免許証により不正取得された日本国運転免許の取消処分と聴聞の実施について

警視庁から、「偽造外国運転免許証を使用して外国免許切替制度により、不正に日本国運転免許証を申請し、取得した事案につき、免許取消しとする行政処分を行う手続をする。」旨の説明があり、決裁した。

(12)争訟事案について

行政不服申立事案について、審理の上、裁決した。 また、行政不服申立事案の審理手続について報告があり、決裁した。

(13)公安委員会宛て苦情の処理等について

公安委員会宛て苦情について審理の上、3件について通知内容を決定した。 また、公安委員会宛て苦情の受理等について報告があった。

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